日誌

校長だより

平成31年度・令和元年度学年末にあたって

皆さん、お早うございます。

 3月9日ぶりの登校で、皆さんの元気な声が聞こえてきて嬉しく思っています。

  本来なら、学年末の終業式。皆さんの顔を見て、大きな声で返ってくる「お早うございます!」でスタートしたかったのだけれど・・・

 皆さんは、この1ヵ月どのような生活をしていたでしょうか?新型コロナウィルス感染症の防止について、意識して行動していましたか? 

 ニュースを見ていると、世界がいかに狭くなったかを痛感します。そして、自国主義になっていた国々も、世界中の国々が協力し合ってこの「見えない敵」と向き合わなければならない、と動きだしています。

 その中で、自分の命の危機を感じながらも、最先端で取り組んでいる医療従事者の方々には「感謝」の言葉に尽きます。私にできること、私たちにできることは何か、を改めて考え、行動していきましょう。 

 さて、昨日、ある先生が、今日は大掃除の日なので、自分の監督場所の掃除をしてきます、と言って掃除監督場所に行かれました。そう、昨日は「学年末の大掃除」が予定されていました。臨時休業のさ中、そのことを忘れていた自分を恥じました。この「学年末の大掃除」には、1年間お世話になった教室やトイレ等に感謝するとともに、綺麗にして後輩たちに受け渡す、という意味があります。どうか、大掃除とまではいかなくとも、綺麗にしていこう!という気持ちを持ってもらえたらと思います。 

 ここで、平成31年度・令和元年度 学年末にあたり、現実の自分と、自分を客観視する自分を想定ということをお話しします。

「自分自身の戦い」「自分の最大のライバルは自分」。

とかく人間は安易な方向に走りがちです。現在の社会には人の興味を引き、表面的な楽しみを与えてくれるものが数多くあります。それらの誘惑に負けようとするとき、もう一人の自分がそれらの誘惑に打ち勝つよう働きかけるのです。

 皆さんは常に、「自分はこれでいいのか」と自分に問いかけ、自分の力を信じて、日々努力を重ねて欲しいと思います。

 今、「自分の力を信じて」と言いました。私たちは生まれながらにある能力が与えられています。それがどんな能力なのか本人にも分からないところがあります。文学的才能のある人、数理的能力のある人、運動能力のある人、芸術的才能のある人、語学的才能のある人、様々です。最初からその能力が備わっていることもあれば、成長するにつれて少しずつ身に付いてくる能力もあります。自ら気づく場合、友達からの指摘も。

 この能力を生かすには、その人の努力によるところが大きいと思います。「努力は裏切らない!」です。 

 最後に、卒業式は、今日のように晴れ渡った暖かな日でした。卒業生の皆さんは、1,2年生がいてくれないことで、ちょっと寂しげでしたが、立派に式に臨み、卒業していきました。

 皆さんは、4月からは、一歩前進。皆さん一人一人がしっかり自分と向き合い成長するとともに、富士見高校を盛り立てていって欲しいと願っています。

第42回卒業証書授与式 式辞

 校庭の木々の芽もほころび始め、校歌の一節「かの雪白き 霊峰に」見守る今日のこの佳き日に、埼玉県立富士見高等学校第42回卒業証書授与式を挙行できますことは、大きな喜びです。 

 ただ今、204名の皆さんに卒業証書を授与しました。ご卒業おめでとうございます。

 この日を迎え、卒業生の皆さんは今、どのような光景や思いが脳裏に去来していますか。きっと三年間の様々な場面が、感動・感激となって蘇ってきていることでしょう。二年間培ってきたものを、三年生で見事大輪の花として咲かせたという印象がある42期生は、体育祭や文化祭などの行事や日々の生活において、常に率先して行動し、富士見高校の良き伝統を積み上げてくれました。辛かったこと、楽しかったことなど様々であると思いますが、再び巡ってくることのない貴重な思い出として、大切にしてください。

 卒業後は、それぞれが選んだ道を自信を持って歩き、自分の責任で行動していかなければなりません。皆さんの前途は未知ですが、素晴らしい可能性を含んでいます。そこで、私から三つの話を皆さんの巣立ちの餞にしたいと思います。 

 一つ目は、「情報の選別能力を高め、考え・想像し、行動してほしい」ということです。

 皆さんは、これから進学・就職という新しい環境に進んでいきますが、その将来は決して楽なものではありません。国内はもとより世界に目を向けた時、様々な課題を抱えており、社会の仕組みや変化はますます複雑になっていくでしょう。皆さんはやがてどのような場所にいても、予測もしなかったような問題に直面することと思います。そんな時、その場で正しく適切な判断を下すためには、様々な経験や知識を身に付けていかなければなりません。そのために、日頃お話ししていた、まず、正しい知識・情報を得る。次に、自分はどうするか考えたり、想像したりする。そして、行動してみる。行動すると、分からない事が出てくる。更に、知識・情報を得、考え・想像し、行動する。これを繰り返すことで、その時点での優良な対策が見つかります。これができるのは、人間だからです。 

 二つ目は、「感謝の気持ちを大切にしてほしい」ということです。

 本日、卒業証書を手にすることができたのは、皆さん一人一人の努力があったのは勿論ですが、その背後に多くの人たちの力添えと愛情があったことは理解できると思います。これから長く続く人生の中で、多くの人と関わり、様々な人々や自然から有形・無形の恩恵を受けて、皆さんは成長し生き続けていきます。自分一人でできたのだ、という思い上がりの気持ちは、その人の成長を止めてしまいます。どうか周りの人々や自然に対して、素直に「ありがとう」と言える人になってほしいと思います。 

 三つ目は、「艱難汝を玉にす」です。

 これは、私の人生の中で何か有る度に思い浮かべてきた言葉です。「艱難」とは、困難なことに出会って苦しみ悩むこと。「艱難汝を玉にす」とは、多くの困難や障害を乗り越えることで、人は立派に成長することができる、という意味となります。

 皆さんの行く末には、幾多の困難が壁となって立ちはだかってくるでしょう。投げ出してしまいたくなるような厳しい局面がくるかもしれません。しかし、じっと耐え、苦しみに挑戦していくのです。苦しみの中で培われた力は、あなた自身のものです。誰にも奪われることはありません。自らのパワーとなって自分を支えてくれる原動力となります。どうか、目標は高く持ち、大地をしっかり踏みつけ、時代の波に翻弄されない人間として生きてください。 

 最後に、本日は、新型コロナウイルスの日本国内での感染拡大に伴い、苦渋の決断ではありましたが、卒業生の皆さんの一生の晴れの舞台である卒業証書授与式を縮小させていただきました。本来実施するはずのままの式次第の掲示には、私たち教職員の思い、そしてご臨席いただけなかった保護者の皆様の思いも込めさせていただいています。

 結びに、卒業生の皆さんの限りない発展と洋々たる前途を祝して、私の式辞と致します。 

   令和二年三月十二日

                  埼玉県立富士見高等学校長 山本 美千代

 

令和元年度第3学期始業式

 皆さん、明けましておめでとうございます。 

皆さんの元気な顔を見て一安心です。

2020年、令和2年、新しい年のスタートです。 

「令和」の考案者とされる国文学者の中西進さんが、「『令和』は、麗(うるわ)しく、争わない国のことです」。と令和への思いを語っていました。元号とは、新しい時代がこうなって欲しいという願いをこめて選ぶと言われています。 

 その中西さんが小学校低学年の頃の話です。ある朝、学校に行きたくなくて、中西少年は、お母さんに「ボクお腹が痛い」と言いました。事実、幼いころ中西少年はよくお腹をこわしていたようです。

するとお母さんは「あら大変ね。下痢しているの?」中西少年は「うん」と。これはウソだったのですが、お母さんは「じゃ、寝てなさい」。事は成功しまいた。

そして、昼頃になるとお母さんは「お昼、何かとりましょうか?お寿司がいいかな?」

中西少年はお寿司が大好き。「うん、そうして」 程なく、お寿司屋の出前が来て、中西少年は奪うように折を受けとってパクパク食べました。

と、お母さんがニコニコと中西少年を見ている。時すでに遅し。仮病はたちまちにバレてしまっていました。

 89歳になった中西さんは、この時のことを振り返り、「何もしないし、言いもしない母親が何と恐ろしかったことか。全てたちまち見通されてしまう。しかし、笑っている母親に、私は完全に脱帽するしかなかった。」と仰っています。

皆さんだったらどうでしょう。

といっても、少年中西君としてではなく、中西少年の母親・父親だったらどうするか、です。 

 現在、皆さんは、高校生。保護者の方の保護のもと、「自分はどんな人間なのか?」「将来、何をやりたいのか?」「自分は何者なのか?」を考える、「自分探し」の時期です。

 ですが、あと数年すれば親となれる身でもあります。愛情を与えられる側から、親として愛情を与える側に。

 どんな親になるか。今日お話しした中西少年の母親の行動も参考にしてほしいと思います。 

 さて、年の初めということで目標はたてましたか?1年かけて、何かに熱中するのも良いかもしれません。ネズミ年だけに。

 私は、1月1日から始めたことがあります。

 ここ数年「三日坊主」だったのですが、いまのところまだ続いています。3年間は続けたいと考えています。 

最後に、2学期の終業式にも言いましたが、気持ちを切り替え、コツコツ積み上げること、繰り返し練習することで、「卒業」「進級」を摘み取り、みんなで明るく、「おめでとう!」と言えるようにしましょう。

 

 

令和元年度第2学期終業式

 お早うございます。

 球技大会。バスケットボール、サッカーの決勝を見ましたが、熱い戦い・熱い応援に寒さを吹き飛ばす勢いがありました。やっている人は勿論、見ている我々も楽しい時間でした。 

 今日で2学期も終わり、2学期は色々な行事がありました。皆さんは、どの行事が印象に残っていますか? どの行事でも、生徒の皆さんが本当によく取り組んでくれて成功のうちに終了することができました。特に3年生の皆さんが、しっかり対応してくれる姿が印象的でした。皆さんの成長を感じます。 

 さて、終業式ということで、 最初は、おとといの成績会議について話をします。

 2学期の評定平均4.0以上の成績優良者は、1学期に引き続き全校で5人に1人の人が成績優良者です。〔①39人17%②45人20%③49人24%〕〔皆①94人42%②92人41%③68人33%〕

 次に、出席状況ですが、2学期皆勤の生徒が、全校で38.8%。

 是非、3学期以降も継続してください。

 また、2学期に怠けてしまった人、失敗してしまった人は、冬休み中から取り戻しましょう。  気持ちを切り替え、コツコツ積み上げること、繰り返し練習することで、「卒業」「進級」を摘み取る意識に変えていきましょう。 

 まず、1つ連絡をします。

21日に臨時のPTA総会で、音楽室・書道室・美術室・大会議室の冷房設備の増設が決定されました。来年の夏から使用でいるよう、進めていきます。ここで、何故、それしか増設しないのか、という疑問が出ると思います。家庭用とは違って、部屋が大きいので、室外機だけで1機800万円ほどかかるのです。それに、本体、設計費、工事費、その他もろもろを入れると、2,400万円以上。これを、13年ローン。利息を払いながら借金の返済をしていくのです。現在のリース分と合わせると、莫大な金額になるのです。

 ちょっと難しい話になりましたが、来年の夏、涼しい部屋が増えるので、壊れないよう丁寧に使ってください。 

 ところで、先日電車に乗ってボックス席に座ったのですが、何やらメロディーに乗せた唸り声が聞こえてきます。向かい側には御婦人お一人。見るとイヤホンをなさっているのですが、その元のレコーダーから聞こえているようです。電車の中で、大きな音を出したり音楽を流すのはマナー違反。さて、皆さんだったらどうしますか?他の席も空いていたので、そちらに移る、ということも考えましたが、それは一時的対応で、その方は他でトラブルになることも考えられます。で、私はすみません、と声掛けをし、イヤホンを適切な場所に差替えさせてもらいました。ご本人は、イヤホンから聞こえていると思っていたので、驚いていました。 

 自分ではちゃんとやっていると思っても、思い込んでいるだけで、周りからはそう見えない。そんな時は、お節介のようですが、さり気なく伝えるのもの、1つの方法かな。

 これは、自分自身にも当てはまります。私の思い違いをさり気なく伝えてただくのはありがたいです。また、「情けは人の為ならず」という諺もあります。人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがてはよい報いとなって自分にもどってくるという意味です。皆さんも、是非、さり気ないお節介に挑戦してみてください。 

 さあ、明日から冬休み。新しい年を良い方向に向かわせるために、長期休業中のポイント改めて3つ確認しておきます。

 1つ目、一日1回「活字を読む」。本・新聞・雑誌など活字に触れてください。

 2つ目、一日1回「家の手伝い」をする。

 3つ目、「危機意識」を持つ。視野を広げ、正しい情報をしっかりキャッチして、早め早めに行動し、「自分」「自分以外の人」の命を守る行動をとってください。 

 皆さんには、目標を定めて冬休みを過ごしてほしいと思います。 そして、3学期の始業式に、元気に登校してくれることを願っています。 私からは以上です。

 

 

令和元年度第2学期始業式

 皆さん、お早うございます。

 全校生徒がそろって、新しい学期を迎えることができ、本当に嬉しく思います。長い夏季休業の間、皆さんはどのように過ごされたでしょうか。

 1学期終業式に、3つ提案しました。

特に、紙に書いて「見える化」については、何ができて・何ができなかったかを把握することで、次に何をやるかが、見えていると思います。私のパソコンにも、やるべきことが付箋(ポストイット)でたくさん貼ってあります。 

さて、今日は、2つお話しします。

①発想の転換です。

「人は、楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しい」アメリカの哲学者、心理学者:ウィリアム・ジェームズの言葉です。「人は、笑うから楽しいという感情が芽生える」ということです。

 試しに、割り箸を1本上下の歯に挟んで笑顔を作りながら漫画を読むと、割り箸を挟まずに読んだ場合に比べて、面白いと感じる割合が高くなるというデータもあるようです。

 私は、「ものは考えよう」という言葉で発想の転換し、人生を乗り切ってきました。

②「自分一人ではできないことも、仲間で1つの目標に向かい、励ましあい、協力すればできる。」ということです。

「協力する」とは、・同じ目標を達成するため、知恵・力を出し合う こと。・上手くいくコツ:お互いリスペクト(尊敬)する。・タブー:自分からマイナスなことを言ったり、したりしない。ということです。

 2学期は、文化祭、マラソン大会、修学旅行など行事が盛りだくさんです。学校行事を通して、更に、クラスや部活動の絆を深めてください。 

 3年生は、自分の進路を決めていく重要な時期です。自己をしっかり見つめて、保護者の方や担任、進路の先生ともよく相談をして、悔いを残さないよう、真剣に取り組んでほしいと思います。「で、いいや」ではなく、「が、いい」。「諦めない!」でください。そして、3年生の皆さんは、1学期に見せた素晴らしい見本を更に後輩たちに見せてください。 

 先ほどの大掃除で、教室もスッキリしたことでしょう。皆で協力し合えましたか?自分が掃除するところにゴミを捨てない、とよく言われます。 

 今日から2学期がスタートしました。今日から生活のリズムを授業モードに切り替えましょう。2学期はまさに飛躍の学期、自分の目標をしっかり決め、有意義な学校生活を送るよう最大限の努力をしてほしいと願っています。

私からは以上です。