校長ブログ

【ニュース】2学期が始まりました!

9月1日(月)

2学期がいよいよ始まりました。
オンライン始業式では、校長、生徒指導主任による講話のあと、表彰が行われました。

今回の表彰は、英検の2級と準2級を獲得した生徒たちでした。
みなさん「努力しました」「とても嬉しいです」と言いながら、全員が「次の級を必ず取りにいきたい」と前向きな発言をしていました。
準備は大変ですが、次も頑張ってください。

期間が長く、行事が盛りだくさんの2学期です。生徒のみなさんと教職員が一緒に頑張っていきましょう。

 

 

 

校長講話(要約)は ↓ コチラ

今日は防災の日です。
(省略)
私たちにできることはないのか、今一度考えてみましょう。

さて、今日の話は、思いやりに関連する内容です。
「私たちの周りには必ずと言っていいほど、嫌な奴がいるよね」という話です。

私が大学生の頃に祖母が亡くなり、何年かして法事がありました。
近くのお寺から、お坊さんが一人来てくれて、お経をあげてくれました。
お経が終わると、お坊さんがこちらに向き直って、お話をしてくれました。法話というものです。
法話は、仏教のお葬式や法事のお経のあとに大抵はあるもので、これはお坊さんの単なる挨拶ではなく、仏教の教えをもとに、亡くなった人のことを思う大切さや、私たちが生きていく上でためになる話が多いようです。

この法事のときの法話が、私にとってとてもためになる話で、人生が変わるほどのいい話でした。
要約すると、
「私たちの周りには必ず嫌な人がいますよね。嫌いな人がいますよね。なぜ、周りにそういう人がいるのかというと、それは、私たちがその人に対して、嫌なことをしているからなのです。」
つまり、私たちの周りの嫌な人というのは、元々嫌な人であったわけではなく、私たちが先に嫌なことをしているのが原因で、結果、相手が嫌な人になるのだということです。
だからもし、自分から先に、その人に優しくしていれば、そもそも嫌な人にならないのではないか、ということなのでしょう。

まだ20代で若かかった私に、人との付き合い方に関して、とても大切なことを教えてくれた法話でした。
そのおかげで、私は、人に優しくなれたと思いますし、嫌な人が周りにあまりいないのだと思います。

さて、これはお坊さんの話なので、“仏教の教え”がもとになっているはずだと思い、少し調べてみました。
「四苦八苦」という言葉を知っていますか。辞書には、「非常に苦労すること」などと書いてあります。
これはもともと仏教用語で「四つの苦しみ、八つの苦しみ=四苦八苦」と書きます。四つと八つは、合計12ではなく、四つの大きな苦しみと、あと四つの苦しみを足して、合計八つの苦しみ、という意味だそうです。
これらは、私たちが生きていく上で、決して避けられない苦しみのことです。

どういうものがあるかと言うと、
・年をとる苦しみ
・病気になる苦しみ
・愛する人と必ず別れなければならない苦しみ
・欲しいものがどうしても手に入らない苦しみ  などです。

そして、私が聞いた法話のもととなっているであろう、
・嫌いな人と会わなければならない苦しみ というものもあります。

では、その苦しみから逃れるにはどうしたらよいか。仏教の教えでは、「欲を出しすぎないようにしましょう」と言っているようです。
「他人に対して、自分に都合のいいように、期待して、欲を出すから、思うようにならなかったり、裏切られたりすると、コイツ嫌なやつだなあと思うようになる。だから、あまり期待しすぎないようにしましょう。」というお説教なのではないか、と思います。
私は、若いときにいい言葉に出会ったと思っています。
皆さんも、これから様々な言葉に出会うでしょう。人生の方向性を決めてくれる、すばらしい言葉に出会えるといいですね。

最後に、女性のお坊さんで、瀬戸内寂聴さんという人の言葉を紹介します。
「人とつきあうのに秘訣があるとすれば、それはまずこちらが、相手を好きになってしまうことではないでしょうか。」

何か共通するところがありますね