校長ブログ

【ニュース】2学期始業式!

9月2日(月)

2学期が始まりました。
始業式(オンライン・教室で視聴)では、校長講話のほか、表彰などが行われました。
校長講話では、人間関係の難しさ、挨拶の語源、金子みすゞさんの詩などから、コミュニケーション力の大切さについて話しました。

表彰式では、英語検定(2級・準2級)、商業検定の証書を生徒に渡しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校長講話では、次の文章をもとに話をしました。

私たちは、人間関係の難しさを痛感することがよくあります。
悪口を言われた、言われているようだ。周りの人に勘違いされた。他人はわかってくれない。などなど。
そんなときは、悲しくなります。頭にきます。だから勇気を出して、順序よく説明することが必要になることがあります。

こういったときに重要になるのは、コミュニケーションの力です。
コミュニケーションをしないで我慢することは、自分を痛めつけることになるので、我慢しないでください。大人に相談することも決して恥ずかしいことではありません。

さて、コミュニケーションがうまくなるためには、どうしたらよいか。まずは、挨拶を大切にしましょう。
「挨拶」という言葉は、もともと仏教の言葉だそうです。
挨拶の「挨」は、「押して開く」という意味。だから「相手の心を開く」という意味と解釈できます。
挨拶の「拶」は、「相手に迫る」という意味。だから「相手の心に近づく」という意味と解釈できます。
すなわち、挨拶とは、「相手の心を開いて、相手の心に近づく」という意味になると言えます。
しかし、このままだと、こちらから相手に近づくという一方的な行為になってしまいますので、その前に、自分の心を開くことが大切になります。
自分が先に心を開けば、きっと相手も心を開いてくれるはずです。

詩人:金子みすゞ さんの作品「こだまでしょうか」を紹介します。
「遊ぼう」っていうと/「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと/「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと/「遊ばない」っていう。
そうして、あとで/さみしくなって、
「ごめんね」っていうと/「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、/いいえ、誰でも。

これと同じだと思います。
「私は心を開いていますよ。」っていうと、相手も、「私も心を開いていますよ。」っていう。

挨拶の習慣が身につくと、心を開いて、人とつながることが得意になります。
他人との距離を縮め、言葉と心を通わせる、そういうことのできる人になれるはずです。
普段の挨拶の習慣は、人間関係トラブルなどのピンチのとき、自分を守ってくれるかもしれません。

このように、コミュニケーション力を身に付け、人間関係を武器にすることも、アップデートと言えるのではないでしょうか。